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Fete Le marche/ViEAT

米粉パン専門店 IYOTO

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はじめまして、中村公美です。
私はカフェの経営とお料理・お菓子教室、企業や店舗の商品、レシピ開発を30年以上続けています。
生まれは長崎県で海が大好き(今でも長崎弁が出ちゃいます)。
料理人である母の背中をみて育ちました。


母の影響で幼い頃から料理に興味を持っていました。
8歳の頃から母を師匠として包丁を握りはじめて大学は食物専攻科を卒業しました。
食べることも作ることも大好きでした。
卒業後は地元でカフェを開き、製菓学校の講師をしていました。


大好きな料理の仕事で忙しくも充実した日々を送っていました。
けれどある時に突然、脂汗をかくほどの激しい腹痛が襲ってくるようになりました。
仕事を休むわけにはいかず、痛み止めを飲みながら働いていました。


同時に悩んでいたのは我が子のアレルギーでした。
自分の不調に加えて、アレルギーで痒がる子どもたち。

原因もわからず、何もしてあげることが出来ず、とても辛かったです。
ストレスと過労でとうとう倒れてしました。


腹痛の原因は一体何なの?
いくつもの病院に通って調べてもわかりませんでした。
婦人科の病気を疑われて、痛みが治るのならと手術で子宮を全摘出しました。
けれど子宮自体はキレイでした・・

大切な臓器を摘出する手術までしたのに痛みは全く変わりませんでした。


私はパンの講師をしているくらいのパン好きでした。
療養入院中にもパンを欲しがる私に先生が「やめてみたら?」と一言。
腸活という言葉もない時代だったので私は半信半疑でした。
でも、できることは何でもやってみようと思って小麦を一切絶ちました。
すると2週間で薬も殆ど効かないような腹痛がすっかり治りました!
私のカラダには小麦粉は合っていなかったんだとこの時わかりました。
そして同じように、子ども達のアレルギー体質もどんどん良くなっていきました。


それまでの私は美味しさを追求するレシピ開発や研究をしていました。
自分自身の経験から、美味しさだけではなくてからだに優しい、それぞれに合った食の大切さを考えるようになりました。
そしてそれを伝えていきたいと思うようになりました。


職人気質な私はとことん勉強しようと決めていました。
自然と調和しながら健康的な暮らしを実現するマクロビオティック
植物由来のものを積極的に取るプラントベース・フード
動物由来のものを摂取しないヴィーガン
様々な食の形を勉強してきました。
すべてのお料理やお菓子のレシピは全てグルテンフリーにしています。


色々な国の料理や食の形を学んで、戻ってきたのは「日本の伝統的な食」でした。
日本に古くからある発酵・麹の力を使う。

そしてお米を食べること。
今では全てのレシピがグルテンフリーで、発酵・米麹を利用したレシピになっています。


私がこだわったカフェや教室を運営する大きな理由の1つが、「食の大切さを伝える」ことです。
私達のいのちを繋いでいく、食の大切さ
食べることは当たり前だけれど、忘れがちになる大切さ
母が私に教えてくれたように、私もみなさんに伝えていきたいです。


娘が2歳の時に書いたノートがレシピノートの始まりでした。
アレルギーであまり食べられなかった2人の子どもがやっとモリモリ食べて、元気になったお料理やお菓子のレシピ達。
「娘がお母さんになった時に参考になれば」と思ってレシピを残し始めたことがきっかけです。


ノートの最初のページにはこんなことを書きました。

「ママは毎日の献立を決める時に、この4つに気をつけています」
①旬の野菜を使う
②砂糖をなるべく使わない
③野菜はできるだけ使い切る
④科学調味料は使わない


この4つは今でも変わりません。


「仕事と子育ての両立の大変さ
「アレルギーっ子を持つ母の悩み」
「美味しくて優しい食事を作りたい」
私自身も経験して、持っていた想い
そんな想いと作り手の愛情が伝わるレシピ作りを心がけています。


私のお料理にはお米が欠かせません。
発酵・麹もお米から作られていますし、パンやお菓子には米粉を使っています。
大変な思いをしてお米を作ってくれている農家さんがいるから出来るお料理やお菓子です。
お米を食べて農家さんを応援したい、日本の食文化がこれからもずっと残って欲しいという想いがあります。


私の料理は「混ぜるだけ」が基本です。
時短は手抜きというイメージがありますが、そうではありません。
時短はテクニック!だと思っています。
パパっと作っても美味しいレシピには秘密があります。
それだけで美味しくなるように作り方、配合を何度も研究を重ねてレシピを作っています。
忙しいママでも、料理が慣れていないパパでも美味しく作れるレシピ。
40年以上の料理歴と発酵・麹を使ったアイディア・レシピをお伝えしていきます。


「おいしい」の記憶はずっと残ると思っています。
母から子へ、子から孫へシンプルでおいしいものを引き継いでいきたいという想いで作ったレシピ達です。



ストーリーをお読み頂いてありがとうございました!
Thank you for reading!!